2019年12月5日、Restaurant TOYO Tokyoにて、比類なき個性を備えた至高のシャンパーニュ「KRUG(クリュッグ)」のアンバサダー・Timothy Beck氏、無形文化財槌起銅器の玉川堂((ぎょくせんどう))7代目・玉川基行氏を迎え、一夜限りの饗宴が開催された。

左から、成澤シェフソムリエ、Timothy Beck氏、玉川基行氏、大森シェフ

 

【KRUG(クリュッグ)】

1843年(現在6代目)の創業以来、木樽を用いた職人的な醸造方法を貫く老舗シャンパーニュメゾン「クリュッグ」。
究極の歓びのためのシャンパーニュは、その年の気候に関わらず毎年最高のシャンパーニュを造りたい、という創設者ヨーゼフ・クリュッグの夢によって生まれた特別なシャンパーニュブランド。「シャンパーニュは歓びそのもの」というクリュッグのコンセプトのもと、比類なき個性を備えた至高のシャンパーニュ。

 

【玉川堂(ぎょくせんどう)】

1816年創業(現在7代目)の歴史・伝統・職人技を誇る燕三条「玉川堂」。一枚の銅の板を金槌で打ち縮め、器へと形を成す槌起(ついき)銅器は、世界無二の着色技法によって多彩な色を表現。昭和55年には無形文化財に指定された。

「打つ。時を打つ。」玉川堂の銅器は、出会った瞬間から美しい時を刻み始め、色合いが深まり、艶や味わいを増していく。“一生もの“と言うには短かすぎる玉川堂の銅器は、時と共に成長する生きた器である。

クリュッグと玉川堂の出会いは2010年。シャンパーニュの王者として知られるクリュッグは、「究極のボトルクーラーづくり」のパートナーとして、日本の無形文化財である鎚起(ついき)銅器の「玉川堂」を選んだ。互いに何世代にもわたって伝承してきたや技術や哲学を、モノを通じて人々に伝えてきたということが、「究極のシャンパンには究極のボトルクーラー」という非常にシンプルな想いに繋がり、「モノ創り」を通した唯一無二のマッチングとなったのだ。

 

クリュッグ6代目当主オリヴィエ・クリュッグ氏は、燕三条の玉川堂本店を訪れた際、職人が働く姿を見て涙したと言う。同様に、玉川堂7代目当主玉川基行氏も、クリュッグの畑を訪れた際、職人が働く姿を見て涙した。「職人が働く姿は美しく、現場に行かないとわからないことがある。」そして完成した、究極のボトルクーラー。水も氷も使わない保冷性、クリュッグのボトルの美しさを最大限に引き出す唯一無二のデザイン。まさに、究極のボトルクーラーが実現した。

 

そしてこの日。2つの老舗メゾンが、和食の要素を取り入れたフレンチをカウンタースタイルで提供するRestaurant TOYO Tokyoで1夜限りの饗宴。2つの老舗メゾンの“職人“に劣らないこだわりを持つRestaurant TOYO Tokyoの大森雄也シェフ。季節を感じさせる新鮮な食材への探究心。素晴らしい素材の旨みを最大限に活かす事への強いこだわり。その日の食材はその日に仕入れる大森シェフの創り出すTOYO Tokyoの料理は、河岸のフレンチと表現される。「その日の気候やお客様のご希望など、あらゆる視点から最良の美味しさを届けたい、そのためには日々の仕入れは要中の要。誰にも任せることなく自分の足と目で行うのが最善最短の方法」。そう言い切る大森シェフはまさに職人である。

 

クリュッグは、1本1本のボトルに記載されている6ケタの数字によるKRUG IDを、サイトもしくはアプリに入力すると、気候に対する工夫から製造に関するテクニカルなデータまで、そのシャンパーニュについてのさまざまな情報を得ることができる。そしてその情報の中には、ミュージックペアリングも含まれる。聴覚が味覚にも大きく影響するという研究結果に基づき、そのボトルにあった音楽をリコメンドしてくれる。この日は特別な専用スピーカーが持ち込まれ、音楽を聴き、香り・味を聞き、五感をフルに刺激される空間が演出された。飲む人の五感に訴えかけるクリュッグは、音楽や料理と一緒に愉しむことで、より感覚が研ぎ澄まされ、刺激を受けることが可能なのだ。

 

究極のボトルクーラーに納まったクリュッグの美しいボトル。その至高のシャンパーニュが注がれるワイングラスは、ステムが銅で作られた玉川堂の重厚感あるグラス。お水が注がれるビールカップも玉川堂の銅製。熱伝導率の高い銅は、お水を柔らかくまろやかにする性質がある。振舞われた料理は、食材の味を最大限に引き出したフレンチ。すべて手作りにこだわるTOYOでは、ソースはもちろん、この日のデザートでもあった甘酒のシャーベットも、甘酒から手作りしているという。そして、白子、鮑、帆立、白トリュフと旬を彩る食材の数々が、大森シェフの手によって、奥行きがあるシンプルな料理に仕上がる。

ミュージックペアリングによる心地よい音楽とクリュッグ、世界無二の玉川堂の槌起銅器、そして食材の味を最大限に引き出す大森シェフの料理。それぞれの職人の技・こだわり・プライドが織りなす、まさに究極の贅沢を味わえる饗宴となった。

<シャンパーニュ>

・Krug Grande Cuvee 168eme Edition (クリュッグ グランド・キュヴェ エディション168)

・Krug Grande Cuvee 163eme Edition Magnum (クリュッグ グランド・キュヴェ エディション163 マグナム)

・Krug 2006 (クリュッグ ヴィンテージ2006)

・Krug 2003 Magnum (クリュッグ ヴィンテージ 2003 マグナム)

 

<料理>

・24カ月熟成ミモレットチーズと季節のお野菜

・九絵と自然薯のタルタル、キャビアのせ

・余市の白子、バルサミコソース

・鮑と帆立のパイ包み焼、ハマグリのバターソース

・高千穂牛ヒレ肉のペッパー焼、黒コショウソース

・白トリュフご飯

・苺の飴、甘酒のシャーベット